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一夜妻 (2)

<前ページより>

沢田さんは、私の妻の関心を引きそうな話題を予め用意していたようです。話の内容そのものよりも、心遣いが妻の沢田さんに対する好感度をより高めたのかも知れません。

夫である私にしても、妻を彼に安心して託すことが出来そうです。他人に抱かれる背徳の自責と躊躇いを超える程の性の悦び… それを妻に与えて欲しいと心の中で願いました。

会計を済ませ、私達四人は街灯の並ぶ店の外へと出ました。



「よろしければ今この場で、お互いのパートナーを交換しませんか?」

歩きながらの会話が途切れたタイミングを見計らって、沢田さんが私達に提案したのです。

「今から貴子を、川島さんの妻として接しても構いませんから」

全てはホテルに着いてからと思っていた私は、一瞬、言葉に詰まりながら由香里の表情を確かめました。慌てて目を反らした彼女の仕草は、私に今夜の全てを委ねているかのようです。

「判りました。こちらこそよろしくお願いします」

私はそう言いながら由香里の背中に手を添え、沢田さんと互いの妻を交換したのです。

貴子さんは私の顔を見つめながら、寄り添うように側に立ちます。彼女は小悪魔のように微笑みながら小声で「よろしくね」と言うと、あらたまって会釈しました。



彼女が今から私の妻… 一夜妻なのです。
いかなる交わりも、貴子さんとの受精だけを避ければ、全てが許され叶えられるのです。

「今から予約したホテルに行くのも、その前に近くで時間をつぶすのも、それぞれの自由ということにしましょう。ただし… 深夜12時過ぎに、お互いの部屋を訪問しませんか…」

沢田さんの言葉に、私は黙って頷きました。
彼の横にいる由香里… 沢田さんの一夜妻である由香里は、敢えてその言葉に表情を変えませんでした。

少し安心した気持ちと、何かが欠けているような、互いが入り混じった不思議な感情です。
一時であれ、由香里の姿が私から見えなくなることへの不安… もしかしたら、それも嫉妬の情感の一つなのでしょうか。

由香里が沢田さんと愛し合い、交わる姿の一部始終を見届けることが出来ないことに、焦りと妬みを感じていたのかも知るません。

夫から見えない場所で、他人と肌を重ねながら交わる私の妻… そんな彼女の姿を想い浮かべながら、愛おしみ慈しむことも夫婦交換の一つであると感じられるようになったのは、もう少し後のことでした。

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一夜妻 (3)

<前ページより>

ホテルの場所は貴子さんが知っているので、彼女と私は沢田さん達とは別の道を遠回りしました。

私は彼女と、車の少ない細い通りを並んで歩きました。
話したいことはたくさんあるのに、言葉に出来ずに黙り込んでしまったのです。

「由香里さんてお綺麗で可愛い方ですね。川島さんの気持ちが判ります」



貴子さんが年下の私をからかうような口調で話しかけました。

「貴子さんは…」
言いかけの言葉が途中で途切れてしまいました。突然、彼女と二人きりになったことへの緊張からか、鼓動が高鳴りはじめたのです。

「貴子って呼んでいいですよ。今は川島さんの妻ですからね」

街灯に照らされた彼女の表情は、貴婦人のような落ち着きと気品の中に、危うさを押し隠した妖艶な雰囲気を漂わせます。一瞬、息が止まりそうになりました。

彼女は私の隙を弄ぶつもりなのか、急に耳元に唇を近づけ小声で囁きます。

「それとも… 早くホテルに行きたいのかな…」

貴子さんは私の表情を確かめると、小悪魔のような笑みを浮かべたのです。
まるで、性交の経験がない少年の欲望に火を付けるかのように…

彼女は路地の脇にある駐車場の前で立ち止まると、私の手を引いて奥の暗がりへと目線で誘います。静寂の中に夜の都会のざわめきが遠くから聞こえるような、死角に囲まれた人目に付かない場所でした。



私は思わず、その暗い中で貴子さんを夢中で抱きしめたのです。背中に手を回し、立ったまま体を密着させながら、彼女の唇に自分の唇を重ねました。

由香里とは違う唇の感触… 微かなルージュの味… 手のひらから伝わる体の線…

一夜妻である彼女の胸元からは、一夜であるが故の欲望を誘いだす甘い人妻の香りが漂います。

「た… 貴子さん… 」

私は夢中で彼女の舌に自分の舌を絡めました。他人の気配に注意をすることも忘れ、彼女が差し出したきっかけに他愛もなくはまり込んでしまったのです。
貴子さんは私から唇を離すと、指先をスラックスのファスナーにかけました。

「ここはもう… 固くなっているの… かな…」

その言葉は、つい先程まで四人でいた時には、その気配すら見せなかった性の悪戯に満ちたものでした。男の本能を知り尽くした焦らしの笑みは、私の中に僅かに残った理性を瞬く間に打ち崩したのです。

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一夜妻 (4)

<前ページより>

私は貴子さんの手を振り払い、自らスラックスのファスナーを下ろしました。
欲のままに膨れ上がり、行き場を無くした勃起を中から引き出し、一夜の妻となった彼女の前に突き出したのです。

屋外の、しかも不特定の人が出入りする駐車場の片隅という特別な状況が、逆に私の欲望を掻き立てたのかも知れません。
数分前とは別人な程に豹変した私に対して彼女は慌てることもなく、むしろ意中通りの行動にはまり込んだ私を弄ぶことを楽しんでいるかも…

貴子さんは私の勃起を指先で撫でながら、唇から一筋の雫を垂らしました。
艶めかしい粘液を亀頭の割れ目から滴らせる肉茎を、貴婦人の美しい指が這いずります。



今まで何人の夫が、こうして彼女の誘いにたやすく絡め捕られたのだろう…
その行為の全てを許し、むしろそれに至福の悦びを感じる彼女の夫… 沢田さんが異常であるなら、彼と妻を交換した私も異常なのか…

私はこの背徳に満ちた悦楽に浸れるなら、たとえ異常な性癖の虜になったとしても構わないとさえ思えました。

貴子さんを背後から抱きしめ、それまでは視姦だけの対象だった彼女のスカートの中に手を入れました。ストッキングに包まれた美しい線の脚を撫で回しながら、秘部の谷間へ指先を這わせたのです。

私のその動きを、彼女の片手が制しました。

「続きは落ち着いた場所で… 時間はいくらでもあるし…」

貴子さんは背後から抱きしめる私に振り返りながら、お預けでもするように笑みを浮かべました。

張り詰めた勃起を無理やりスラックスの中に押し込め、平静を取り戻すように自分に言い聞かせながら、その場所を立ち去りました。



あの場所は人に見つかるリスクのあることぐらい、最初から判ってることじゃないか…
誘ったのは彼女の方からなのに…

心の中にこみ上げる憮然とした感情を隠しながら、私は貴子さんとホテルに向かったのです。

もしかしたら、全ては彼女の悪戯心からのゲームみたいなものなのだろうか…
それとも、何かの意図があった上での彼女なりの駆け引きなのか…

彼女の心中を探りながらも、火がついた欲望のくすぶりは、私の中で再び大きく広がっていくのです。

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Author:川島ゆきひと
東京都内に住む30代の会社員です。

数年前に、ある方と知りあったことをきっかけに、寝取られと夫婦交換の世界を体験しました。

それ以来、愛する妻が他人に抱かれ、相手の望みを受け入れる姿の虜になってしまったのです。

そんな私の想いを、エッセィとしてこのブログに書き綴ります。

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