真奈美さんと今、こうしている…
妄想の中で愛し合い、幻影の体で欲望を満たすだけだった年上の女性と…
舌で触れている艶かしい肌は、紛れもなく現実の真奈美さんなのだと何度も自分に言い聞かせます。二人の鼓動が絡み合う糸のように一つになり、同じ時の中で昂る想いを分け合いながら互いの体を抱きしめます。
真奈美さんが欲しい… 今すぐに真奈美さんが…
スカートの中に手を忍ばせ、幾度も視姦した美しい脚の線をなぞりました。滑らかな感触が指先を伝わり、私の欲望を内側から煽り立てます。
彼女は閉ざしていた両脚をゆっくりと開き、私の指をその奥へと誘いました。
私は秘部を隠す下着の淵に手をかけ、はやる欲望を押さえ付けながら少しずつ下ろしたのです。
初めて彼女を見かけた時から密かに抱き続けた願い それを遂げようとする目の前の出来事が、私の指先を悴みさせます。
あ… 焦るな… 落ちつけ
ゆっくりと露わになる美しい生え際の恥毛が、幾度も自慰の対象としたその下の秘部を隠します。
私の下腹部で強張る肉茎はジーンズの中に押さえ付けられたまま、横たわる彼女の体を貫く瞬間を待ち焦がれているのです。
この後、どうすれば彼女を幻滅させない理想の男を演じられるんだ…
少しくらいのセックス経験はあるんだ…
落ち着くんだ…
困惑と焦りが手の動きを止め、乾いた口から乱れた息遣いが小刻みに繰り返されます。
真奈美さんは手で秘部を隠しながら私を見つめると、一瞬の笑みを口元に浮かべます。必死に演じ続けた大人の性戯が崩れる私の姿が、浅はかな嘘をつき通す未熟な男に見えたのでしょう。
私は思い通りに動かない指先に力を入れ、ジーンズのベルトを外しました。膨れ上がった下腹部を真奈美さんに見られないよう、視線を避けるようにファスナーを降ろし、ジーンズとパンツを膝まで下げたのです。
押さえ付けられた圧迫から解き放たれた肉茎は、反り返るように上に向かって跳ね上がります。
私は思わず、本能のままに欲望を剥き出しにする強張りを手で覆いました。男を熟知している年上の女性を前にし、自分の乏しい性経験が密かな嘲りを受けることへの不安と恥辱が私を委縮させたのです。
「どうしたの… 隠したままじゃ出来ないでしょ…」
ベットの上に横たわる真奈美さんに促され、上目遣いの視線を下腹部に受けながら、私はその手を強張りから離しました。
真上に反る硬直の先は、既に透明な雫で濡れ光っています。
性の欲望が滴る若い亀頭を、彼女は心の中で他の逞しい男達と比べているのでしょうか。
それとも、本能のままを晒しながら突き立つだけの強張りを蔑んでいるのでしょうか。
もうどっちでもいい… 彼女にとっては遊びに過ぎないんだ…
自分が真奈美さんに恋い焦がれていることなんて、彼女にはどうでもいいことなんだ…
私の中で交錯する卑屈な想いは、彼女に対する苛立ちにも似た感情に入れ替わります。それは、少しでも男として見て欲しい願いの裏返しだったのかも知れません。
もともとは昨夜、交換条件で切りだそうとした願いだったんだ…
真奈美さんが遊びと割り切るなら、自分だって欲望を満たすためだけに彼女を抱いて構わないんだ…
私は衣服を全て脱ぎ棄て、着衣が乱れたまま笑みを浮かべる淫らな人妻の上に覆いかぶさったのです。
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