私は枕元に置かれたコンドームの袋を掴み取り、乱暴に包みを破りました。緊張と興奮の交錯で指先が硬直し、思い通りに動きません。
慌てちゃだめだ… 落ち着け… 落ち着くんだったら
必死に自分をなだめながら、先走りの滴る肉茎に避妊の薄い膜を被せます。息を荒げ、張り詰めた肉茎を握りしめて真奈美さんの秘部に押し当てようとしたとき、彼女の指がそれを制したのです。
「ちょっと待って」
真奈美さんは狂おしく反り返る茎を包むコンドームに手を添えます。
「だめよ、ほら… 中に空気が入っちゃってる」
立ち膝のままですくむ私を上目で見ながら、彼女は諭すような口調で囁きます。
「先の方のゴムが膨らんでるでしょ。これだと中に出した精液が裾から溢れちゃう時があるの」
彼女は私を仰向けにさせると、強張りに貼り付く膜をめくり上げるように外します。
「ねえ… 川島くんて、もしかしてセックスは初めて?」
それは私にとっての自尊を打ち崩す言葉でした。多い経験ではないにしろ、学生の頃に交際していた彼女と何度かは経験していたのです。
それでも年上の真奈美さんからすれば、私の頼り無い挙動がそのように見えてしまったのでしょうか。
「そ… そんなことないよ、何回も経験あるから…」
上擦った声のまま、むきになって否定する私を、真奈美さんは笑みを浮かべて頷きながら聞き流します。彼女は枕元に置かれた残り一個のコンドームを手に取ったとき、あることを思い付いたのです。
「じゃあ… 付けないで出来る? 射精したくなったとき、ちゃんと外に出せる?」
一瞬のことに、私は返事に戸惑いました。私は避妊具を付けないセックスは経験が無かったのです。
直接、女性の中を感じたい…
あの艶かしい秘部の感触を、何にも遮られることなく生で感じたい…
それは私がずっと抱き続けながら、果たす機会の無かった願いでした。
「大丈夫だよ、経験あるんだから…」
苛立ちの混じった嘘が私の焦りをさらに掻き立てます。片手をベットにつき、もう一方の手で突き立つ茎を握りながら、体を真奈美さんに重ねました。
先走りに濡れた膨れ上がる亀頭が、彼女の生温かい秘部の谷間に触れます。艶かしい柔らかさと淫靡な湿りが、火の付いた私の欲望を狂おしいまでに煽りたてます。
早く真奈美さんに…
一方的に憧れるだけの存在だった真奈美さんが自分のものに…
体を支える片腕が柔らかなベットのクッションに沈み、茎を割れ目にあてがう手が揺れ動きます。込み上げる焦りで指が震え、亀頭が膣口に定まりません。
まごつく挿入を見かねたのか、真奈美さんは私の強張りに手を添え、秘部への入口に導いたのです。
「そのまま… そのままゆっくり来て…」
慈しむような彼女の言葉が、昂ぶる感情の遥か遠くで囁くように聞こえます。
私は猛り狂う肉茎を、艶かしい温かさに溢れる愛おしい膣奥へと沈めたのです。
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