真奈美さんは肉茎からゆっくりと唇を離しました。透明に光る唾液の糸を口元から垂らし、優しい眼差しで私を見つめてくれたのです。
「川島くん… 出したいんでょ?… 私の口の中にしたいんでしょ」
それは遥か遠くから聞こえる微かな囁きでした。白く生暖かな霧の中を漂う幻想の中で、私は声すら出ない至福に浸ったまま頷いたのです。
真奈美さんは茎に手を添え、亀頭に顔を近づけると、愛おしげに強張りの抉れに頬擦りをしました。先走る汁の香りに酔いしれる甘い溜息が股間を擽ります。
彼女の唇が狂おしく膨れた茎の先に触れ、私を焦らすように少しづつ艶かしい喉奥へと呑み込みました。
粘液にまみれた柔らかな口内が根元まで達した瞬間、体の奥から込み上げる情愛の極まりが小刻みに下腹部を震わせます。
真奈美さんに感じて欲しい…
誰よりも激しい迸りを舌と喉で感じて欲しい…
張り裂けそうな私の想いが、硬く反り返る肉棒となって真奈美さんの口内を深く貫きます。
射精に達する兆しを感じ取った彼女は、粘液に濡れた舌の絡みを早めたのです。
ま… 真奈美さん…
私は彼女の名前を繰り返すと、快楽の奥底に溶け入りそうな下腹部を弓なりに反らしました。
そして、どちらからともなく互いの手を強く握り締め、間もなく訪れるその瞬間までの僅かな時を感じ合ったのです。
股間を奥から突き動かす精の溜まりが私の堪えを解き放ちました。激しい脈動が体を揺さぶり、茎の中を流れる熱い連なりが、真奈美さんの口内へと迸ります。
柔らかな舌が、唾液と混じる精を絡めながら亀頭の周りを這いずり、私の全てを受け止めてくれたのです。
私は喉を震わせたまま、止めようのない喘ぎに掠れた声で彼女への願いを口から漏らしました。
偽りの無い情愛と、抑えきれない身悶えが浴室の中に響きます。
真奈美さんの全てを白濁の液で塗り染めたい…
永遠にこの瞬間が続いて欲しい…
私は光る雫が無数に降り注ぐ恍惚の中で、欲望と愛惜の混じり合う精によって真奈美さんの口を塗り染めたのです。
快楽の深みに落ちた私にとって、その後の時の刻みは静かな中を漂うかのようなものでした。
極みに達した吐精の昂ぶりは、やがてその坂をなだらかに降りて行きます。
真奈美さんの舌は私の迸りに濡れたまま、先端の割れ目を確かめるようになぞりました。私は彼女に手を添え、息を整えようと無音の空間を照らす灯りを見つめていたのです。
真奈美さんは精にまみれた茎を包む舌を狭めながら、その粘液をゆっくりと咽に流しました。
そうすることが彼女にとって至上の慈しみのように、口内を満たす精の溜まりを咽に受け入れてくれたのです。
飲んでくれている…
真奈美さんが 自分の精を飲んでいるんだ…
それは私にとって初めての経験でした。憧れるだけの存在だった女性が、体の中から溢れ出た悦びの証を愛してくれたのです。
真奈美さんは自分のもの…
誰よりも大切な唯一の存在…
まだ若かった私は、何も疑うことなく込み上げるままの激しい想いを固く信じたのです。
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