真奈美さんの前で装っていた精一杯の虚勢は、既に跡形もなく崩れ落ちていました。私は口元から溢れる喘ぎを堪えることも出来ずに、突き抜ける快楽に身を捩らせていたのです。
「川島くん… もう我慢できないのなら… 外に出して」
真奈美さんは上目遣いに私を見つめながら、甘く切ない声で囁きかけます。
きっと試されているんだ…
性の相手として相応しいか試されているんだ…
「だ… 大丈夫だよ… ちゃんと出来るから」
私は掠れた声で返事をするのがやっとでした。
「じゃあ… 今度は私が上になってあげる」
真奈美さんは体をずらし、私に対して仰向けになるように促しました。
茎を締め付ける膣の粘膜から解き放たれた肉茎は愛液で濡れ光り、真上に向かって反り返ります。
私は体の全てで深呼吸をしながら、眩い恍惚の残像に身を震わせたのです。
ああ… 体の全てが光の中に溶けそうだ…
まるで体中の力が泡のように消えそうだ…
真奈美さんは私の強張りに手を添えると、指先で亀頭の割れ目をなぞりながら先走りの液を塗り付けます。それは男の性を知る淑女の戯れでした。
「川島くん… こんなに濡らしちゃって」
小声で囁くような悪戯の言葉が、私の見え透いた虚勢を弄びます。
彼女は粘液の雫で濡れた人差し指を唇に近づけると、私の目を見つめたまま淡い紅色の舌先でゆっくりと舐め取ったのです。
真奈美さんの口元から溢れる微かな笑みが、私の中に残る偽りの虚栄を打ち崩します。それはまるで、10才も年下の私に対する彼女からの慈しみにすら思えました。
真奈美さんは自分を愛してくれている…
彼女は決して遊びなんかでセックスする女性じゃない筈だ…
真奈美さんは膝を開いて私の上に乗ると、硬直した肉茎に手を添えて秘部の谷間に先を合わせました。唇から微かに息を漏らしながら私を見つめると、浮かせた下腹部をゆっくりと下ろしたのです。
蜜が絡み付くような快楽が、張り詰めた茎から全身へと駆け巡ります。私は思わず体を反らしながら、咽び泣きのような声を漏らしたのです。
体を揺らす真奈美さんが与えてくれる生身の粘膜に包まれた官能… 私は男としての虚栄を捨て去り、快楽を貪りながら、憧れの女性と一つに結ばれる悦びと至福の昂りに打ち震えたのです。
>> 欲望と官能のブログをもっと見る(FC2)>> 男女の性に関するブログをもっと見る