<前ページより>
私と貴子さんは白いバスローブ姿で部屋の外に出ました。誰もいない静まり返った廊下は、さっきまでの時間が夢の中での出来事だったように思わせます。
二人並んで隣室のドアの前に立つと、彼女は鍵をポケットから取り出しました。
錠の開く音が廊下に響きます。
この向こう側で妻と沢田さんが…
私は思わず貴子さんに悟られないよう、乾いた生唾を飲み込んだのです。
重いドアを開け、寝室から漏れる灯りで照らされた廊下を中に数歩進んだところで、私の足は石のように固まりました。
光で浮き出すベットの上に目が釘付けになったのです。
私が目にした妻の姿… それは、全裸で仰向けになった沢田さんの上に彼女も重なるように仰向けになり、M字に開いた美しい脚の間を背後から肉茎で貫かれる由香里の姿でした。
ベットの向かいにあるスポットライトがシーツに向けられ、沢田さんと結ばれている妻の体がその光の中に照らし出されているのです。
突き刺すほどに白いシーツは妻の肌の彩りを際立たせ、眩い官能の空間を浮かび上がらせます。
そして、その光の中で、沢田さんの強張りが膣口の奥深くまで突き立てられ、由香里が滴らせる愛液が男の茎と袋を濡れ光らせているのです。
あまりに美しい淫らな妻の愛おしい姿でした。
私だけでなく、傍らに寄り添っう貴子さんも息を飲み込むのがわかりました。
「あ… あなた…」
由香里が体を身悶えさせながら、立ち尽くす私に言葉を漏らしました。
「川島さん… 奥さんを… 由香里さんをもっと見つめてあげて下さい…」
沢田さんは喘ぎながらそう言うと、妻の乳房を背後から両手で掴み、下腹部を大きく突き上げたのです。
その度に由香里の体は上下に揺れ動き、髪が流れるように纏わり付きます。
私は、傍らで妻と他人が結ばれる光景に、身を切り裂かれる程の羨みと妬みに押し潰され、息をも忘れて見入ったのです。
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