<前ページより>
私の耳元に触れている由香里の唇から、喘ぎに混じった沢田の名前が漏れ続けます。妻と交わりながらも、他人に寝取られているかのような焦りと嫉妬が湧き上がりました。
由香里… 今、どんな想いで抱かれているんだ…
そんなに約束の日が待ち遠しいのか…
私の体の奥深くからは、欲にまみれた精の迸りが出口を求めて茎の中へ溢れ出ようとしています。私は必死に吐精を堪えながら、粘液の纏わる膣の愛おしさを貴子さん自身にすり替えます。
それは私と妻の二人だけで描き出した、偽りの夫婦交換なのかもしれません。
それでも、その行為が秘める禁断の快楽に魅せられた私達にとっては、お互いの絆を確かめ合う営みでもあるのです。
「沢田さん… 出して… 夫よりも激しく… たくさん出して…」
妻は体を震わせながら、他人としての精の飛沫を夫の私に哀願したのです。それは私の高ぶりが頂に達しようとした瞬間のことでした。妻の言葉によって、射精を押し止めていた最後の支えが外れてしまったのです。
妻の中から肉茎を引き抜き、込み上げる精液を一気に放ちました。
貴子さん… もうすぐ貴子さんを…
体全体が脈動の波に揺れながら、亀頭の先端から溢れる精が妻の肌に撒き散らされました。彼女の下腹部から乳房、そして首筋までもが何本もの白い粘液で塗り潰されていきます。
他人に妻を渡す前に、自分のものである証を染み込ませるために…
そして、他人の妻である貴子さんとの交わりを待ちきれずに…
<次章「一夜妻」へ続く>
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