<前ページより>
彼女は目を閉じたまま、少年の名前をうわ言のように口にしました。
妻としてではなく年上の女として、眩い快楽の極みを少年に分け与えるかのように…
次第に唇から漏れ出す喘ぎの息が、閉ざされた浴室の壁に響きます。
「ゆ… 由香里さん… もっと上手になるから… だから… だから…」
少年はうわずった声を出しながら、悦楽の誘いのままに肉茎の動きを早めました。
まだ覚えて間もないセックスの、あっけない終わりでもあったのです。
「あっ… せ… 精子が… 出ちゃう… 出ちゃうっ…」
射精の許しを妻に乞いながら伸ばした両手をマットにつくと、体を大きく反らし下腹部を痙攣させました。
「ああっ……」
その瞬間、妻の体は仰け反り、彼女だけにしか放ったことのない精の脈打ちを、愛液の滴る生暖かな膣で包み込みました。
若く熱い精の飛沫は、妻の体の全てを独り占めにしたのです。
私はまるで自分自身が果てたかのように足全体から力が抜け、よろめくように浴室の床に跪きました。
吐精を終えた少年は、余韻から抜け出すことが口惜しいのか、暫くゆっくりと腰を動かし続けた後、崩れるように妻の上に覆い被さりました。
汗と湯が混じり合った雫をこぼしながら、肩と背中全体で息をしています。
開いたままのドアから浴室の中へ入り込む乾きに気付いたのか、少年は後ろを振り返りました。
私の存在に気付いた彼は、慌てて妻の体から離れようとします。
彼女は少年を制すると、結ばれたままの下腹部に手を添え、避妊の膜が外れないよう、ゆっくりと体を離しました。
未だに萎えを失わない若い肉茎は、膜の中を満たす白濁の液に浸っています。
私は彼に、ベットルームで待つように言いました。
妻と少年は、お互いの様子を気にしながらも、間に割り込んだ私のエゴによって引き離されてしまったのです。
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