その日は、私達夫婦と少年(19才の大学生)にとって4回目程の待ち合わせだったと思います。
日曜の昼頃に約束の場所で少年と会い、スターバックスで暫らく近況を話した後、店を出ました。
彼は普段、10代の若者らしく明るく快活に振る舞うのですが、時折、少し離れた場所から妻を見る目線は、押し隠した性欲の行き場を彼女の後ろ姿に求めるかのようでした。
私は、優越と背徳の入り混じる不思議な高揚を覚えたのです。
やがて繁華街の外れにあるラブホテル街に3人で向かいました。
私の自意識が過剰なのかもしれませんが、30代の夫婦と10代の学生がそのような場所を3人で歩く姿を、怪訝な表情で見る人もいたのです。
妻と少年は、心なしか俯いたままでした。
やがて、3人で入れることを事前に確かめた「あるホテル」にチェックインしたのです。部屋にはベットが二つ、そして大きめの浴室には銀色の大きなマットが敷いてあったのです。
それはソープランドにあるものとは異なり、中にはエアーではなく柔らかいウレタンのようなものが入っているようです。
私は上着を脱ぎ、妻と少年に風呂に入ることを勧めました。
少年は私達に背中を向けたまま部屋の隅に行くと服を脱ぎ、浴室に入りました。
「あなたは… どうするの?」
「ちょっとベットで横になりながら待ってるよ」
妻が着衣を脱ぐのを手伝いながら、もうすぐ少年に愛される妻の肌に触れたのです。
由香里… 外で逢った時のあいつの視線に気付いたろ…
お前が欲しくて欲しくてたまらないんだよ…
私の鼓動は徐々に速まりました。乾いた呼吸を妻に悟られないよう、平静を装ったのです。
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