ある日の事
夫である私が公認した他人とのデートから妻が帰ったのは、深夜12時近くのことでした。
「どうだった? 楽しかった?」
私の問いかけに妻は、恥ずかしそうな笑みを浮かべて小さく頷きました。
それは、寝取られ願望を持つ夫にとって、妻を待つ間の嫉妬と羨みが報われる瞬間であると同時に、彼女に対する倒錯した性愛と情欲が一気に膨れ上がる引き金でもあるのです。
他人が愛したばかりの妻の体を抱きたい…
夫以外の男と結ばれ、淫らに身悶えた体を愛したい…
ですが妻の体の疲れ具合は、私の願いに応じるのは無理な様子です。
男に愛され、欲望のまま体を求められ、妻自らもそれに応じた何よりの証でした。
暗い寝室のベットの上で妻と横になりながら、今日の出来事を彼女から聞き出しました。
新宿で男と待ち合わせをした後、彼の買い物に付き合いながら店を回ったこと…
私との出会いについて、あれこれ聞かれたこと…
エレベーターの中で二人きりになった時、キスしたこと…
そしてその後、ホテルに行ったこと…
デートの話を聞いているうち、夫でありながら次第に下腹部を強張らせながら鼓動を早める私の様子に妻が気付きました。
「いいよ… 我慢しなくて…」
妻はそう言うと、枕元の小箱からコンドームを取り出しました。私は彼女の体の疲れを思い、躊躇いました。
「手でして… 今日はそれだけでも充分感じてるから…」
私の言葉に妻は頷くと、仰向けになった肉茎にゆっくりと手を添え、一時の快楽を与えてくれたのです。
それは妻として夫に対する償いにも似た気持ちからでしょうか。彼女は身にまとったものを全て脱ぎ去り、全裸となった体を私に晒してくれたのです。
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