<前ページより>
私は暗がりの中で妻の顔を見つめながら、今晩、男と交わった彼女の姿を思い描いたのです。妻の手での性処理に身悶えながら、堪え切れずに彼女に問いかけました。
「由香里… 今日は… あの男に何回抱かれたんだ?」
「2回…」
「感じたんだろ?…」
「うん…」
「あいつは… あいつは由香里にどんなふうに… どこに射精したの?…」
淡い照明の中で、顔を伏せながら恥ずかしさを取り繕う妻の笑みは、私にとっては例えようもない淫靡な仕草に思えたのです。
「あの男の勃起はどんな感じだった?… 激しい射精だったんだろ…」
妻の手の動きが早まるのに合わせるかのように、私の肉茎は先走りの液を垂らしながら硬直を増していくのです。
その粘液を五本の指に絡めながら、妻は私を快楽の極みへと誘います。
「ねえ… 口の中で出していいよ…」
「いいんだ… 由香里の顔を見ながら射精したいから…」
私は妻の髪を指先で払い、顔を見つめながら高まる快楽によがりの声を漏らしました。
今夜、デートした男の肉茎を舐めたであろう妻の唇…
男の舌が這いずった首筋や乳房、そして愛しい秘部…
他人が放った2度の精を受け入れた妻の体…
その全てが私にとって、眩しいばかりに淫らで美しい妻の姿なのです。
私は身悶えるままに体を反らし、妻の名前を声に出しながら、茎の割れ目がら熱い精液を迸らせたのです。
他の男のように、欲望だけに満ちた吐精などではない、彼女を愛している夫が精を放つ姿を見てほしかったのかも知れません。
白濁の液は幾筋にも連なりながら妻の手を汚しました。
指の間から漏れる滴りは糸を引くように垂れ下がり、粘りで揺れ動きながらシーツに零れ落ちます。
彼女は私の望みの全てを受け止め、包み込んでくれたのです。
裂けそうな程の私の呼吸がやがて静まるまで、妻は私の傍らに寄り添ってくれました。
私は急に訪れた激しい眠気の中で、放った精の後始末をしてくれる妻の温もりを感じながら目を閉じたのです。
<終わり>
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